経営資質を診断するアプリを作ってみました

こんにちは。青年部会副会長の岡本です。

最近は、AIを活用することで、これまで専門的な知識が必要だったことにも取り組みやすくなりました。

私自身も、今ではほぼ毎日AIを活用しています。

文章の作成や情報の整理、資料づくりだけでなく、自分の考えを掘り下げたり、仕事の進め方を見直したりする場面でもAIを使うようになり、以前よりも仕事の品質が高まったように感じています。

ただし、仕事にかける時間が短くなったかというと、必ずしもそうではありません。

AIによって、これまでできなかったことにも取り組めるようになった分、考えたり、試したり、修正したりする時間は、むしろ以前より増えたかもしれません。

私は最近、ChatGPTに加えて、OpenAIが提供するCodex(コーデックス)というAI開発支援ツールを使っています。

簡単に言えば、日本語で「このような画面を作りたい」「この機能を追加したい」と伝えると、プログラムを確認しながら、アプリの作成や修正を手伝ってくれるAIです。

私はプログラミングを専門としているわけではありません。

それでも、作りたいものの目的や利用する人の姿を考え、Codexと何度もやり取りを重ねることで、自分のアイデアをWebアプリとして形にできるようになりました。

今回、そのようにして開発したのが、『幕末・明治維新 経営資質診断』です。

歴史上の難しい局面を一つのケースとして、自分なら何を大切にし、どのように決断するのかを考える。

その体験を通じて、自分自身の意思決定の特徴や経営資質に気付いてもらうことを目的としています。

目次

『幕末・明治維新 経営資質診断』の内容

01

15の歴史的決断

幕末から明治維新へと続く歴史の分岐点で、自分ならどう考えるかを選びます。

02

史実と創作

史実を尊重しながら、架空の長州藩士・村瀬新之助の視点で物語を体験します。

03

経営資質を診断

選択の傾向から、自分に近い幕末の偉人タイプと意思決定の特徴を振り返ります。

一人の長州藩士とたどる、15の決断

『幕末・明治維新 経営資質診断』では、架空の長州藩士である村瀬新之助(むらせ・しんのすけ)とともに、幕末から明治維新へと続く時代をたどります。

プレイヤーは村瀬新之助の視点に立ち、歴史の大きな分岐点となった15の場面に立ち会います。

そこでは、吉田松陰、高杉晋作、木戸孝允、西郷隆盛など、幕末を生きた人物たちが、それぞれの立場から意見を交わします。

理想を優先するのか。

現実を見ながら慎重に進むのか。

危険を承知で行動するのか。

周囲をまとめることを優先するのか。

プレイヤーは、歴史上の人物が実際にどのような決断をしたのかを当てるのではなく、自分自身ならどの考えを選ぶかを決めていきます。

その15の選択から、意思決定の傾向や大切にしている価値観を読み取り、自分に近い幕末の偉人タイプを診断します。

歴史を変えるゲームではありません

このアプリでは、プレイヤーがどの選択肢を選んでも、歴史そのものは史実に沿って進みます。

「別の選択をすれば歴史が変わる」という、いわゆる歴史のIFを描くことが目的ではありません。

同じ出来事に直面しても、人によって何を重視し、どのように考えるかは異なります。

  • 信念を貫くのか、仲間との合意を重視するのか
  • すぐに行動するのか、力を蓄えて機会を待つのか
  • 自ら先頭に立つのか、人の力を引き出すのか

その違いを、正解や不正解ではなく、その人が持つ経営資質や意思決定の特徴として捉えます。

歴史上の出来事を一つのケースとして体験しながら、楽しんで自分自身を振り返ってもらうことが、このアプリの目的です。

史実と創作を組み合わせた物語

本作は、幕末・明治維新の史実を尊重して制作しています。

一方で、プレイヤーがその場にいるような感覚で歴史を体験できるように、架空の人物である村瀬新之助を登場させ、人物同士の会話や場面の描写には一部創作を加えています。

村瀬新之助は、自ら歴史を動かし、後世に名を残す英雄ではありません。

しかし、単に志士たちのそばで出来事を見守るだけの人物でもありません。

自分の考えを押しつけることなく、それぞれの立場や思いに耳を傾けながら、時には率直な意見を述べる。そうした姿勢から、歴史に名を残す偉人たちも、不思議と村瀬の考えを聞きたくなる。一人の藩士でありながら、周囲から一目置かれる存在として描いています。

幕末の志士たちの近くでその意見を聞き、迷い、考え、ともに時代を歩んでいく村瀬。

プレイヤーは村瀬の視点を通じて、正解の見えない状況で15の決断を重ねていきます。

史実と創作が織りなす幕末の世界を楽しみながら、自分なら何を大切にし、どの道を選ぶのか。

ぜひ、村瀬新之助とともに15の決断を体験していただきたいと思います。

作成した理由は、「理不尽な歴史の事実」への小さな反抗

私は「歴史がめちゃくちゃ好き」とまでは言えませんが、学生の頃には、大河ドラマの『秀吉』や『毛利元就』を毎週見ていました。

大河ドラマや歴史上の出来事を見ていると、ときどき強く印象に残る場面があります。

「こちらの人物のほうが正しいことを言っているように思えるのに、なぜこんな目に遭うのだろう」

「なぜ、これほど理不尽な展開になってしまうのだろう」

「よく、この難しい状況を切り抜けることができたな」

そして、もう一つ考えることがあります。

ほかの選択肢はなかったのだろうか。

このような関心から、自分でも物語を作ってみたいと思うようになりました。

ただし、このアプリは、歴史の「もしも」を描くことや、物語を作ること自体を目的としたものではありません。

歴史上の難しい局面を題材にしながら、プレイヤーが自分ならどのように考え、何を選ぶのかを楽しみ、その決断の傾向から自身の経営資質を振り返るための診断サービスです。

経営を支援する立場として、最終的な成果物は、単なる物語ではなく、「その人がどのような資質を持ち、何を大切にして判断するのかを振り返るもの」にしたいと考えました。

経営では、正しいことを言うだけでは結果につながらない

経営の現場では、正しい意見を持っているだけで、物事が思いどおりに進むとは限りません。

組織の状況、周囲との関係、資金や人材の制約、実行する時期、相手の感情など、さまざまな要素が結果に影響します。

たとえば、内容としては正しい提案であっても、実行する時期が早すぎれば周囲の理解を得られないことがあります。

反対に、慎重になりすぎれば、機会を逃してしまうこともあります。

自ら先頭に立つことが必要な場面もあれば、人を信じて任せることが必要な場面もあります。

経営における意思決定は、単純な正解と不正解だけでは整理できません。

幕末・明治維新の時代を生きた人たちも、先の見えない状況の中で判断を迫られていました。

  • 理想と現実のどちらを優先するか
  • すぐに行動するか、機会を待つか
  • 自分の信念を貫くか、周囲との合意を重視するか
  • 自ら責任を負うか、仲間の力を生かすか
  • 危機を避けるか、あえて危険を引き受けるか

こうした葛藤には、現在の経営にも通じるものがあります。

そこで、歴史上の出来事を、経営判断を考えるための一種のケース教材として活用できないかと考えました。

楽しみながら、自分の意思決定を振り返る

本アプリは、心理検査や適性検査のように、能力を厳密に測定するものではありません。

また、診断結果だけで、その人の経営能力や適性を判断するものでもありません。

歴史上の難しい局面を楽しみながら体験し、自分の意思決定の傾向に気付くためのサービスです。

経営者・管理職の方へ

自分の判断の特徴や、普段何を優先しているのかを振り返る機会として。

企業支援に携わる方へ

経営者との対話や、研修・チームづくりのきっかけとして。

歴史が好きな方へ

史実を別の視点から考え、自分ならどうするかを楽しむ体験として。

幕末・明治維新の15の決断を通じて、自分が何を大切にし、どのように未来を選ぶのか。

そして旅の最後に、村瀬新之助からどのような手紙が届くのか。

ぜひ一度、体験してみてください。

15の決断の先に、どのような自分が見えるでしょうか。

本アプリについて

本診断は真剣にやると30分以上はかかると思います。

途中でやめても回答履歴はそのまま残るので、時間のある時に進めていただければと思います。

また、回答を変えてみて、診断結果がどのように変わるのかも楽しめます。

一度リセットして最初からすることも可能です。

本アプリは、歴史上の出来事の正解・不正解を判定するものではありません。

また、心理学的な能力検査や職業適性検査を目的としたものではありません。

歴史上の場面での選択を通じて、ご自身の意思決定や経営資質の傾向を楽しみながら振り返っていただくためのコンテンツです。

執筆者

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岡本 一幸(おかもと かずゆき) 延べ約50,000人以上にサービス提供する中で店舗運営や管理業務、病院との連携を経験。また販売促進や改善活動、若手の人材育成など幅広い業務に従事してきた。組織改善を中心に支援しており、主な業務内容は改善活動支援、評価制度構築支援、組織のモチベーション診断等を行っている。
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